コンポストが気になっていたけど今の住環境的には難しそう。
そう思い、生ゴミ処理機について調べていたところ生ゴミ乾燥機という存在を知りました。
家庭で生ゴミを処理する=堆肥化する
と思い込んでいたので、すごくいいヒントになりました。
生ゴミ乾燥機を買うと、置き場所や買うためのお金が必要になります。
そこで今回は乾燥機の代わりにオーブンで焼くという実験をしてみました。
- お金かかけず生ゴミのニオイとコバエの対策がしたい人
- 燃えるゴミの量を減らしたい人
ニオイ&コバエ対策!生ゴミ乾燥機の代用はオーブンで!
オーブン機能とグリル機能の2つで実験
わが家で使っているオーブンレンジ。
焼くにはオーブンとグリルの2つの機能があるので両方で試すことにしました。
初日:枝豆の皮(オーブン)
最初の日に出た生ゴミは枝豆の皮だけだったので、これを耐熱皿に広げてオーブンで焼きました。
設定は温度150度、時間30分。
あまり高い温度で焼くと、庫内の温度が下がるのに時間がかかるため、低めに設定しました。
熱すぎてなかなかレンジが使えない!となると困っちゃうので。
9割くらい乾燥したので、これ以上加熱はしませんでした。
2日目:野菜くずとたまごの殻(オーブン)
この日は
- キャベツの芯
- たまごの殻
- スペアリブの骨
オーブン150度30分で焼きました。
キャベツの芯は水分が残っていて食べれそうな感じの柔らかさ。
小さくてもかたまりだとなかなか乾燥せず、スライスするのが良いということがわかりました。
また、たまごの殻も結構な水分が含まれていたことがわかりました。
たまごの殻くらいなら焼かなくてもいいかと思ったんですが、焼いてみるとパサパサになって厚さが少し薄くなったように感じました。
ニオイやコバエを防ぐなら、水分が少なそうに見えるものも乾燥させるのがベターです。
3日目:カビたご飯(オーブン)
冷蔵庫の冷やご飯が、カビてしまっていてショック。
節電のために温度設定を節約モードにしていたんだけど、食材が傷んでは意味がない。
設定を中に上げることにしました。とほほ。
さてこのご飯、結構量があるけど乾燥できるでしょうか…。
- カビた冷やご飯
- たまごの殻
- にんじんのヘタ
- 玉ねぎの皮
150度30分で加熱します。
加熱後。ご飯と玉ねぎはまだまだ水分が多い。
30分追加したけど、全然乾燥しません。
表面は乾燥してるけど、少し中を掘ってみると普通に食べられそうな状態です。
温度を180度に上げてさらに30分追加で加熱。
ここまでやると、ご飯も玉ねぎもある程度乾燥しました。
完全に乾いたわけではないけれど、腐敗が進むのは抑えられそうと感じたので、ここでストップしました。
4日目:カビた玉ねぎ(オーブン)
ご飯に引き続き、玉ねぎもカビているのを発見。
幸い1玉だけだったものの、大きな食品ロスを出してしまいがっくりきました。
この日は玉ねぎのほかに
- ピーマンのタネ
- にんじんのヘタ
- 麦茶のパック
も加熱します。
水分の多い玉ねぎが1玉分あるので、温度は200度にして1時間半焼きました。
まだ水分は結構残っていましたが、完全に乾燥させるとなると何時間もかかるのでここで終了。
ある程度は水分が抜けているのでニオイやコバエの発生の抑制には役立っていると思います。
5日目:きゅうりのヘタ(グリル)
この日は
- トマトの皮
- きゅうりのヘタ
- 麦茶のパック
普段ならトマトは皮まで食べますが、きょうの料理ビギナーズを見た娘がおままごとで「トマト、むきむき」と言って湯むきのマネをしていたので一緒にお料理してみました。
少量しかなかったので、グリルで30分。
きゅうりは水分が多いのでカサカサというところまではなりませんでした。
それでも5割くらいは乾いていたので良しとしました。
6日目:じゃがいも、バナナの皮(グリル)
- じゃがいもの皮
- バナナの皮
- 玉ねぎの皮
をグリルで40分加熱しました。
じゃがいもとバナナの皮はほぼカチカチに乾いています。
バナナの皮は糖分が多いため真っ黒に焦げ付きました。
玉ねぎだけ少し水分が残っていますが、オーブンで予熱してから焼かなくても、ちゃんと乾燥することがわかりました。
1週間試してわかったこと
1週間ほど試した結果、
- グリルでも乾燥できる。
- 水分の少ないものも乾燥させた方が良い。
- 水分の多い野菜は薄くしてから加熱するのが良い。
- 糖分の多いものは、お皿にくっつきやすい。
- お皿に広げられる量で乗せる(山盛りにしない)。
- 8割くらい乾燥すればニオイ(腐敗)はかなり軽減できる。
ということがわかりました。
グリル機能が何度で加熱するのか、説明書をみてもわからなかったのですが、オーブンで焼いて乾燥させるのとほぼ変わらないことがわかりました。
オーブンだと予熱→食材を焼く
ですが、
グリルは食材を入れてすぐ焼く(予熱しない)
という使い方なので、グリルの方が手間がなく乾燥させることができます。
(うちの機種の場合ですが)
もう1つ手間を省くためにしたほうがいいのが、耐熱皿にオーブンシートを敷くこと。
この1週間の実験ではガラスの耐熱皿にそのまま野菜や果物の皮などを置いて加熱していましたが、それだとこびりつくことが多かったのです。
とくに1番糖分の多かったであろうバナナの皮!
とても焦げやすく、ベッタリとくっついて剥がせないこともありました。
こうなると水でふやかして取り除くという本末転倒なことになってしまうので、今はオーブンシートを敷いてから生ゴミをのせて焼くことにしています。
完全に乾燥させられないのが気になりながら続けていた実験でしたが、8割くらい乾けば生ゴミの腐敗はかなり抑えられるということがわかりました。
生ゴミ焼いてみよう、と取り組みはじめたのがちょうど家の中が灼熱地獄のように熱い時期だったのですが、ほとんど生ゴミが臭くない。
水分が少ない=腐るスピードが遅くなるということです。
この実験をしていなかったら確実にクサくなってコバエが発生していたと思うので、やってみて良かったです。
オーブンを生ゴミ乾燥機にするデメリット
オーブンを生ゴミ乾燥機の代わりに使ってみて感じたデメリットは、以下の2点です。
- 温度が下がるまでレンジが使えない。
- 部屋の温度が上がる。
温度が下がるまでレンジが使えない
オーブンやグリルの機能で生ゴミを焼くと、その後レンジを使うには温度が下がるのを待たなければなりません。
タイミングをあまり考えずに焼いてしまうと、困ることもあるかも。
ただ、1番生ゴミが出るのは晩ご飯を作るときだと思うので、1日の終わりに生ゴミを焼く、という習慣にすれば問題ないと思います。
部屋の温度が上がる
今回の対策は部屋が暑くて、湿度が高くて、それで生ゴミが腐る・コバエが出ることへの予防のために行いました。
でもオーブンやグリルを使うと、部屋の温度って上がっちゃうんですよね…!!
ニオイやコバエの悩みはなくなったけど、部屋が暑い事がツライ。
なんてこった。
毎回0.5度は室温が上がっていました。
夏の0.5度の差ってすごく大きいです。
体感的には、1度上がってるのでは?というくらい、めちゃくちゃ暑く感じます。
エアコンのない家庭はここが辛いですね。
電気代への影響は?
生ゴミが少なかった日は翌日の分とまとめて焼いており、グリルで焼いているのは大体1週間に4日くらいです。
その使い方では今のところ電気代への影響は感じていません。
わが家はauでんきなので、日々使った電気代がアプリで確認できます。
グラフを見てみると、乾燥作業をはじめる前と今とでは、1日あたりに使っている電気量にあまり差はないですね。
月末にいくらになっているかの予測も、先月や先々月の電気代と比べて変わりないです。
生ゴミが出る量(=焼く回数)によりますが、2日に1回オーブンレンジで焼くという程度なら電気代への影響はあまり気にする必要はなさそうです。
まとめ:オーブンで乾燥させればニオイもコバエも怖くない
- グリルで30〜40分焼くとほとんどの生ゴミは乾燥させられる。
- 卵のからも結構水分があるので、焼くのがベター。
- 8割ほど乾燥できればOK
- オーブンシートを敷くと片付けやすい。
- 室温が上がるのは覚悟して。
- 電気代への影響は低い。
毎年気をつけていても発生してしまうコバエ。
夏の気温×お盆など連休(ゴミ収集休み)=コバエ発生
の方程式を今年こそ崩す…!と意気込んではじめた実験は大成功。
生ゴミのニオイとコバエの発生を抑えるという目標を達成することができました。
乾燥させることでゴミの量が減るので、「生ゴミのために週に2・3度ゴミを捨てているけど、本当は週に1回まとめて捨てられたらラク」という方にもメリットがあるなぁと思います。
うちも娘のオムツがなければ、燃えるゴミは週に1回で十分なので。
ゴミの量が減る・軽くなる、電気代への影響は低いという嬉しい結果だったので、夏が終わっても続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
よろしければこちらの記事もどうぞ♪
▼みかんの皮、捨てていませんか?おいしく食べられますよ!
▼食品ロスはこうして防いでいます。